6 GHz超の周波数で動作する第五世代(5G)のワイヤレスデバイスは、ダイポール、スロット、パッチまたはその組合せからなるアンテナを有すると予想されている。より低い周波数では、ばく露限度の遵守のためのクライテリアは比吸収率(SAR)で表される。電気電子学会(IEEE)及び国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、上皮電力密度または放射電力密度(身体表面を透過する電力密度)を、6 GHz超の周波数に対するドシメトリ的参考値として採用しており、これは自由空間での電力密度の測定を必要とする。この論文では、理論的及び計算結果として、アレイから半波長(λ/2)の距離で、また適切な機器を用いればλ/(2π)程度の近さでも、意味のある自由空間での電力密度の評価を実施することが可能であることを示している。但し、散逸性の身体がアレイの極近傍(< λ/2π)にある場合、それによる無線周波エネルギーの反射と吸収は、アンテナの電流及び電荷を変化させ得る。そのような影響の重要性を、例えば、強いリアクティブ近傍界の存在下での組織加熱の測定を含む実験的分析により、更に調査することが望ましい、と著者らは述べている。
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