[個人用音楽プレイヤーへのばく露は若年者の携帯電話使用と聴覚衛生に関する研究における交絡因子か？] tech./dosim.

この研究は、聴力検査の直前の朝の個人用音楽プレイヤーへのばく露が、若年者の携帯電話使用と聴覚閾値との関連に交絡するかどうかを調べた。この7年生［中学1年生に相当］（中央値13歳、範囲11-14歳）の認知機能についてのコホート研究では、1週間の携帯電話使用及び音楽プレイヤー使用をアンケートで評価した。純音聴力検査を用いて全ての参加者の聴覚閾値を確立した。その結果、317人のコホート（女子60.9%）のうち、130人は音楽プレイヤー使用にばく露されておらず、33人は聴力検査の直前の朝に音楽プレイヤー使用にばく露されていた。聴力検査の直前の朝に音楽プレイヤー使用にばく露されていた参加者とされていなかった参加者で、聴力閾値のシフトに統計的有意差は認められなかった。同様に、音楽プレイヤー使用に応じた携帯電話使用の違いも統計的に有意ではなかった。聴力検査前の個人用音楽プレイヤー使用へのばく露は、若年者の携帯電話使用と難聴についての研究に交絡を生じなかった、と著者らは結論付けている。