研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文 (疫学研究)

[無線周波電磁界についての2011年のIARCの評価(モノグラフ102)以降のがん疫学の更新] review

Cancer epidemiology update, following the 2011 IARC evaluation of radiofrequency electromagnetic fields (Monograph 102)

掲載誌: Environ Res 2018; 167: 673-683

この論文は、国際がん研究機関IARC)が無線周波RF電磁界を「ヒトに対して発がん性があるかも知れない(グループ2B)」に分類した2011年以降に発表された疫学研究(症例対照研究コホート研究、時間的傾向性分析、症例報告)をレビューした。その結果、スウェーデン、フランス、ならびにその他の幾つかの国々で実施された9報の症例対照研究で、神経膠腫がRFと関連付けられた。英国及びその他の国々で、神経膠腫発生率の上昇傾向が報告された。非悪性のエンドポイントとしては、聴神経鞘腫前庭神経鞘腫)及び髄膜腫が関連付けられた。最近の疫学研究は、RF電磁界を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」に分類すべきであるという結論を支持している、と著者らは結論付けている。

ばく露