この研究は、ラットの肝組織に対する第4.5世代(4.5G)携帯電話電波の影響、ならびにその影響の低減のために抗酸化剤として投与されたケルセチン(Qu)の影響を生理病理学的に調べた。雄のWistar-Albinoラットを8匹ずつ4群(対照群、疑似ばく露群、ばく露群、ばく露+Qu投与群)に割付けた。30日目にラットを屠殺し、肝組織を摘出して組織病理学的及び免疫組織学的検査を実施した。その結果、ばく露群の肝組織では、疑似ばく露群よりも静脈洞炎の拡張がより高いと判断された。ばく露群ではカスパーゼ-3及び腫瘍壊死因子(TNF)-α免疫陽性細胞の濃度がより高く、免疫染色がより強く、それによってマロンジアルデヒドのレベルが上昇し、その差は統計的に有意であった。スーパーオキシドジスムターゼ及びカタラーゼの活性については有意差はなかった。これらの結果から、2600 MHzの電磁界ばく露は肝臓の損傷を生じ、100 mg/kg/日のケルセチン投与はこの損傷を防護するには十分でなかった、と著者らは結論付けている。
[EMF-Portal注記:ばく露の詳細情報なし]
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