全ての細胞プロセスにエネルギーを供給するのに不可欠の分子であるアデノシン三リン酸(ATP)は、ある種の磁界に影響を受けることが示されている。この研究は、6 mTの0 Hz(静磁界)、50 Hz及び120Hz磁界が、11の異なる細胞株のATPレベルに及ぼす影響を調べた。その結果、6 mTの静磁界及び50 Hz磁界は11の細胞株のATPレベルに影響しなかったが、120 Hz磁界は各種の影響を及ぼした。4つの細胞株におけるミトコンドリア膜電位(MMP)ならびに活性酸素種(ROS)を調べたが、ATPレベルとの直接的な相関は認められなかった。ATPレベルの変化は劇的なものではなかったが、これらの結果は、異なる周波数の磁界に対する各種の細胞株の異なる細胞応答を説明できるかも知れない、と著者らは結論付けている。
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