この研究は、携帯電話使用が男性の精子の質及び生殖能力に及ぼす影響を調べるため、ヨルダンの北部、中部及び南部の不妊クリニックに通院する男性患者159人について、横断的観察研究を実施した。携帯電話使用に応じて患者を2群(A群:1時間/日以下、B群:1時間/日超)に分けた。患者に対する介入は行わず、5日間の禁欲期間後に自慰によって精子サンプルを採取した。主な指標は、精液量、液化時間、pH、粘性、精子の数、運動性、形態とした。その結果、精子の濃度、精液量、粘性、液化時間、不動精子の平均数及び異常な形態について、統計な差が認められた。TV視聴及びワイヤレス電話使用に費やす時間は、正常な形態の精子の平均パーセンテージの低下と有意に関連していた(p ≤ 0.05)。通信タワーからの距離は、精液量の低下と関連していた(p ≤ 0.05)。テキストメッセージ送受信に費やす時間は、精子数の減少と有意に関連していた(p ≤ 0.05)。ズボンのポケットに携帯電話を保持することは、不動精子の平均数の増加と有意に関連していた(p ≤ 0.05)、と著者らは報告している。
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