この研究は、マウスの不安関連行動、認知及び福祉に対する、飼育装置に組込まれた一部としての低周波電磁界への6週間連続ばく露の影響の有無を調べた。二系統(BALB/cAnNCrl及びC57BL/6NCrl)のマウス(n = 80)を個別換気ケージ内で電磁界がオンまたはオフの4群(n = 5)に分けて飼育した。食餌及び水分摂取量等の指標を一定間隔で収集し、不安様行動(例:オープンフィールド試験)及び認知課題遂行能力(新規物体認識試験)についての指標を実験終了時にのみ収集した。その結果、大半の指標において、系統間の強い差異が認められた。例えば、オープンフィールド試験におけるスタート円から離れるまでの潜時は、C57BL/6NCrlマウスがより早かった。体重はどちらの系統でも時間と共に有意に増加したが、BALB/cAnNCrlマウスの方が顕著であった。但し、収集したいずれの指標に対しても、処理(電磁界オン/オフ)の有意な影響は認められなかった。これらの結果は、この研究で収集した指標に対しては、6週間連続の低周波電磁界ばく露が行動及び福祉に及ぼす測定可能なインパクトはないことを示している、と著者らは結論付けている。
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