心理社会学的研究では、実際のばく露にかかわらず、認知上のばく露が症状の報告に影響力を及ぼし得ることが示されていることから、この研究は、3つの異なる環境ばく露(無線周波(RF)電磁界、騒音及び大気汚染)についてのモデル化したばく露及び認知上のばく露レベルと、報告された症状(非特異的症状、睡眠障害、呼吸器症状)との関連を比較した。オランダの人口集団ベースの職業・環境衛生コホート(AMIGO)において、参加者の特徴、認知上のばく露、自己申告の健康状態を、ベースライン(n = 14,829、2011/2012年)及びフォローアップ(n = 7905、2015年)のアンケートで評価した。空間モデルを用いて居住地での環境ばく露を推定した。横断的及び縦断的回帰モデルを用いて、モデル化したばく露及び認知上のばく露と報告された症状との関連を調べた。その結果、認知上のばく露は一貫して、症状のスコア(呼吸器症状、睡眠障害、非特異的症状)の上昇と関連していた。認知上のばく露は症状の報告において重要な役割を果たしており、モデル化及び認知上のばく露の潜在的役割を理解せずに症状の環境因子を調べると、健康リスク評価にバイアスを生じるリスクがある、と著者らは論じている。
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