研究のタイプ: 疫学研究

[一般公衆における認知上の電磁過敏症の特徴] epidem.

Characteristics of perceived electromagnetic hypersensitivity in the general population

掲載誌: Scand J Psychol 2018; 59 (4): 422-427

この研究は、電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF、いわゆる「電磁過敏症」またはEHS)とその合併症の人口統計、ライフスタイル要因、頻度及び持続時間、対処法、臨床基準を満たす割合を調査した。大規模な人口集団ベースのアンケート調査からのデータを用いて、自己申告によるEHSの人々(n = 91)を対照群(n = 3250)と比較した。その結果、中年、女性、認知上の健康状態が悪い人々が、EHSと関連していることが示された。EHS群では、50%超が電磁界に関連する症状を呈する頻度が週に1回以上であると申告し、EHSを経験している平均年数は10.5年であった。EHS群の過半数が、自身の症状は高ばく露量または長期間の電磁界ばく露後に始まったこと、彼らは積極的に電磁界発生源を避けるようにしていること、を申告した。EHS群の一部の少数派は、医学的配慮を求め、医師に診断されたか治療を受けていた。疲労症候群、不安障害、背中/関節/筋肉の障害、抑うつ、機能的体性症候群及び偏頭痛が、EHSの合併症であった、と著者らは報告している。

ばく露