この研究は、電話通話時のワイヤレスヘッドセットデバイスから生じる人体頭部、特に眼での比吸収率(SAR)に対する眼鏡の影響を調べた。その結果、眼鏡装着はSAR分布及び強度を明らかに変化させることを見出した。眼部組織での最大SARは、眼球装着時には非装着時の6倍に達する。眼鏡装着は眼内に新たなホットスポットも生じ、眼部組織に最大のSAR増加を生じ得る。更に、計算結果から、最大SARは眼鏡のサイズと電波の周波数に対して敏感であることが示された。このことから、眼鏡装着はワイヤレスヘッドセットデバイスの使用者の眼に対する健康ハザードのリスクを高め得る、と著者らは結論付けている。また、この計算結果は眼鏡デザイナーが眼でのSARを低減するための有益な参考情報となり得る、と述べている。
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