台湾における電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF、いわゆる電磁過敏症)についての2007年の調査では、IEI-EMFの有病率は13.3%で、これは先行研究で示された数値よりも高く、また女性でより高かった。この研究は、IEI-EMFの有病率が増加しているかどうかを評価し、そのリスクが女性でより高いかどうかを検証するため、台湾全土で2007年の研究と同じ手法でアンケート調査を実施した。また、世界中での有病率の変化を評価するため、文献レビュー及びメタ分析も実施した。その結果、3303人の代表サンプルに基づき、台湾におけるIEI-EMFの有病率は過去5年間で13.3%から4.6%に低下したことがわかった。文献レビューでは、予想に反して他の国々でも有病率の低下が見られた。文献データのメタ分析から、女性は男性よりもIEI-EMFに罹りやすいことが示され、オッズ比は1.19(95%信頼区間 1.01-1.40)であった。IEI-EMFの有病率の低下につながる原因を探求するための更なる研究は、公衆、科学界、他の環境ばく露に対する不耐症を扱う政府の助けになるであろう、と著者らは結論付けている。
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