<目的> カルシウムチャンネル拮抗剤の,磁界が人体に及ぼす影響を妨げる効果について調べる. <結果および結論> ヒトの多形核白血球(PMNs)は0.1T程度の静磁界に曝されると,0-60分の間,Lyso-zyme(リゾチーム)やLactate dehydrogenase(乳酸塩脱水素酵素)の放出(de-granulation:顆粒減少)の時間依存的な増加を示す.10^6個のPMNに,カルシウムチャンネル拮抗剤のDiltiazem, nifedipine,それとVerapamilを磁界印加前に作用させた場合,ControlやSham-exposureに比べて,顆粒減少に大きな変化が観察されなかった. 同様に,これらのカルシウムチャンネル拮抗剤を加えることにより,細胞移動の磁界による抑制が妨げられた. このような,顆粒減少(degranulation)や細胞移動(migration)の変化は,投与量依存性を持つ. ここで示された結果より,これらの拮抗剤は,磁界に曝されたPMNsを保護し,また磁界の刺激によって起きるカルシウムイオンの流入に起因する細胞の損傷を防ぐことができる.これらのことは,有害な電磁界曝露に対する保護として,製薬学的にも有用であろう.
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
ばく露時間:
up to 60 min
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