この研究は、脊髄損傷のラットにおけるミクログリアおよび鉄による二次的傷害を超低周波磁界が減衰させる潜在的可能性を調べた。雄のWistarラットの脊髄を完全に切断した後、17.96 µTの50 Hz磁界に2時間/日、8週間ばく露した。研究期間終了時、脊髄を解剖し、ミクログリア、マクロファージ、鉄含量を定量化し、病変部位の構造を調べた。その結果、脊髄損傷+磁界ばく露群では脊髄損傷群と比較して、運動活動の有意な改善が認められた。また、脊髄損傷+磁界ばく露群では脊髄損傷群と比較して、組織学、免疫組織化学、およびフローサイトメトリ分析により、病変部の体積、ミクログリア、マクロファージ、コラーゲン組織および鉄含量の有意な減少、ならびに病変部中心での周囲で血管内皮成長因子の有意に高い発現が認められた。これらの知見は、ELF磁界が脊髄損傷後の血管新生を促進することに加えて、病変部の体積、炎症および鉄含量を減少させることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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