研究のタイプ: レビュー (工学技術/ドシメトリの研究)

[医療用発生源からの電磁界への職業ばく露] review

Occupational exposure to electromagnetic fields from medical sources

掲載誌: Ind Health 2018; 56 (2): 96-105

この論文は、病院の医療従事者の電磁界への高ばく露の発生源を同定し、既刊のばく露データを欧州連合(EU)の職業ばく露限度と比較した。PubMedおよびScopusデータベースを用いて査読誌の系統的な検索を実施し、関連文献を収集した。各論文について、装置ごとの磁束密度または体内電界強度の最も高い測定値および主な周波数成分を抽出した。その結果、低周波については、磁気刺激、MRIの傾斜磁界、MRIの静磁界内での動作が、高アクションレベルを超えるかも知れない;高周波については、ジアテルミ、電気外科療法、ハイパーサーミア装置の近く、MRIスキャナ内側のRF電磁界の内部で、アクションレベルを超えるかも知れない;体内電界については、MRIおよび磁気刺激で、ばく露限度値を超えるかも知れない;MRIおよび磁気刺激については、実践的な対策によって医療従事者のばく露制限できる;ジアテルミ、電気外科療法、ハイパーサーミアについては、一部のシナリオにおいて比吸収率SAR)限度を超えるかどうかを判定するため、更なる計算が必要である、と著者らは述べている。

影響評価項目

ばく露