この研究は、ヒトの精子の質に対する第三世代(3G)およびWi-Fiモデムの影響を評価した。2015年3-9月に健康な成人男性から合計40の精子サンプルを採取し、3G + Wi-Fiばく露群と非ばく露群に分けた。非ばく露群は三層のアルミホイルで遮へいし、37℃のインキュベータに50分間入れた。ばく露群は別の部屋で37℃のインキュベータに50分間入れた。3G + Wi-Fiモデムを同じインキュベータに入れ、ラップトップPCをモデムに接続し、50分間ダウンロードした。各サンプルについて精子を分析し、両群のパラメータを比較した。その結果、運動性クラスAおよびBの精子の割合の平均には有意差は認められなかった。ばく露群ではクラスCの割合が有意に低く(p = 0.046)、クラスDは有意に高かった(p = 0.022)。曲線速度、直線速度、平均経路速度、平均角変位、横方向変位およびビートクロス頻度は非ばく露群で有意に高かった。3G + Wi-Fiモデムから発せられる電磁波は、特に非前進運動する精子の運動性および速度を有意に低下させる、と著者らは結論付けている。
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