欧州連合(EU)指令2013/35/EUによれば、体外の電界または磁界が頭部、体幹および四肢のばく露についての低アクションレベル(AL)および高ALを下回る場合、それぞれに対応する感覚影響および健康影響に対する防護のためのばく露限度値(ELV)に適合する。この研究は、極めて均一な電磁界から派生する、より現実的なばく露状況について、この仮定を検証するため、異なる部位を最悪ケースの磁界勾配にばく露した解剖学的人体モデルを用いて、系統的な数値計算を実施した。頭部に対する低AL、ならびに体幹および四肢に対する高ALに相当する磁界を同時に適用した場合、低ALでの均一なばく露と比較して、中枢神経系の組織における本来位置での[in situ]電界強度は僅かに増加した。この増加の程度は界の向き、界の勾配(低ALから高ALへの傾き)ならびに身体の部位と界の勾配との相対位置に依存した。この増加は、50Hz 超ではELVへの不適合を生じなかったが、16.67 Hzでは対応するELVに違反するかも知れない、と著者らは報告している。
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