この研究は、電磁界と熱源への同時ばく露によるラップトップ[ノートPC]の熱的影響を調べることを目的とした。ラップトップの熱流速による体温上昇およびアンテナ放射をコンピュータシミュレーションで計算し、ユーザーの身体の定常状態の温度および比吸収率(SAR)の分布、ラップトップの下での熱流速を得た。ハイパフォーマンスモードのラップトップは、その下で420 W/m^2のピーク二次元熱流速を生じた。ハイパフォーマンスモードのラップトップと1 Wのアンテナ放射の累積作用は、膝の皮膚、陰嚢および睾丸でそれぞれ42.9、38.1、37.2 ℃の温度、即ち5.6、2.1、1.4 ℃の温度上昇を生じた。また、1 Wのアンテナ放射は、2.4および5 GHzでそれぞれ0.37×10^(-3)および0.13×10^(-1) W/kgのピーク三次元SARを生じたが、これらは基準およびラップトップ使用による温度上昇と比較して無視できる、と著者らは報告している。
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