この研究は、痛覚鈍麻に対する各種の周波数範囲のミリメートル波の影響を、寒冷昇圧試験(CPT)を用いて評価した。健康な男性ボランティア20人に対し、標準的なCPTプロトコルを用いて実験的疼痛を誘導した。二重盲検クロスオーバー法で、胸骨下部の皮膚を42.25 GHzおよび50-75 GHzにばく露または偽ばく露した。CPTを用いて測定した痛みの閾値を主なアウトカムとした。ばく露中のその他のCPTパラメータ、心拍、血圧、主観的な感覚(感覚異常)の発生、ならびにボランティアの盲検状態の質も記録した。その結果、42.25 GHzばく露時には、ベースライン(差の中央値(MD):1.97秒、95%信頼区間(CI)=0.35-3.73)および50-75 GHzばく露時(MD:1.27、95% CI = 0.05-2.33)よりも痛みの閾値が上昇したが、偽ばく露に対しては上昇しなかった。42.25 GHzばく露時には、ベースラインおよび50-75 GHzばく露時と比較して、冷感の開始までの時間および痛みの感覚の増加、ならびに拡張期血圧の上昇が認められた。測定したその他のアウトカムについては条件間で同等であった。
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