[思春期層における商用周波磁界へのばく露の24時間の個人モニタリング‐全国調査の結果] tech./dosim.

24-h personal monitoring of exposure to Power Frequency Magnetic Fields in adolescents - Results of a National Survey

掲載誌: Environ Res 2017; 158: 295-300

この研究は、イスラエルの思春期層における商用周波(50 Hz磁界へのばく露レベルについての情報を得ること、および、国の政策立案に対して信頼性のあるデータを提示することを目的として、個人モニタリングでばく露評価を実施した。小学6年生から高校1年生の思春期層84人がEMDEX IIメータを身体に24時間装着した。メータは1.5秒ごとに磁界を記録した。生徒は自身の活動および微小環境(例:住居(起きているか眠っているか)、学校、交通機関、公共エリア、その他の屋内環境)を記録した。その結果、全ての参加者についての日中の時間加重平均値(TWA幾何平均値)は0.059 μT(標準偏差 = 1.83)であった。この結果は、英国で実施した個人ばく露調査の結果(幾何平均値0.042-0.054 μT)と同等であったが、米国で見られたレベル(幾何平均値0.089-0.134 μT)よりは低かった。算術平均値は0.073 μTで、幾何平均値よりも23%高かった。磁界は学校で最も低く(幾何平均値0.033 μT)、屋外での平均ばく露は屋内よりも高かった。0.2 μTを超える日中のTWAにばく露された参加者は3.6%であった。0.2 μTを超える場所で過ごす時間は一般的に数分間から数時間の範囲であった。0.4 μTおよび1 μTを超える場所で過ごす時間はさらに短く、それぞれ約1-15分間および数秒から2分間であった。記録された瞬間的なピーク値は0.35-23.6 μTの範囲であった。著者らは、イスラエルの思春期層のばく露は、他の国々で報告されたデータと同様に、大多数は0.1 μT以下で、0.2 μTを超える平均ばく露は非常に少なかった、と結論付けている。

ばく露