この研究は、スペイン南東部にあるアルバセテ市内の無線周波(RF)電磁界へのばく露と、原因が特定されていない複数のがん(リンパ腫および脳腫瘍)の発生との相関を、疫学、統計学および地理情報システム(GIS)を組合せて分析した。95件の腫瘍(リンパ腫65件、神経膠腫12件、髄膜腫18件)の発生についての空間的な無作為性を調査し、最も高い発生率のゾーンを決定するため、統計学的ツールを用いて空間地点パターンを分析し、データを集計した。また、同市の管理地域で測定した14の周波数帯域のRF電磁界への個人ばく露と、2012年1月から2015年5月までに登録された腫瘍の発生との相関についての調査も実施した。その結果、調査対象のがん症例の市内での空間分布は無作為であった。他方、同市内でのRF電磁界ばく露は調査対象の腫瘍の発生とほとんど相関していないことが示された(神経膠腫:ρ=0.15;髄膜腫:ρ=0.19;リンパ腫:ρ=-0.03)。
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