[実験的な皮膚カンジダ症に対する900MHz GSM放射へのマウスの長期ばく露の影響] med./bio.

Effect of long-term exposure of mice to 900 MHz GSM radiation on experimental cutaneous candidiasis

掲載誌: Saudi J Biol Sci 2017; 24 (4): 907-914

この研究は、実験的な皮膚カンジダ症に対する900MHzマイクロ波へのマウスの長期ばく露の影響を調査した。雄の近交系BALB/cマウス40匹を無作為に4群に分け、20匹の側腹部皮膚に鵞口瘡カンジダで皮膚病変を実験的に誘導した。そのうちの1群を900MHzマイクロ波放射に6時間/日、7日間/週ばく露し、別の1群はばく露しなかった。非ばく露対照群を更に2つ含めた。皮膚病変を定常的にモニタし、カンジダ細胞の密度をカウントした。このプロセスを1週間のインターバル後に反復した。1週間後、すべてのマウスに対し、90%致死量(LD90)の鵞口瘡カンジダを尾静脈から注射し、死亡を記録し、死亡したマウスから採取した腎臓ホモジネートのカンジダ負荷をカウントした。その結果、900MHzマイクロ波ばく露したマウスでは、第2段階の傷の治癒に1.5日および3.7日の遅延が見られた。カンジダ接種ばく露群のマウスでも、接種の5、7、9日後の皮膚病変により高い菌の負荷が見られた。カンジダ接種マウスの生存分析では、ばく露群は全身感染によって死亡しやすい傾向が見られ、腎臓ホモジネートからのカンジダのカウントでは、ばく露群の組織により高い負荷が見られた。著者らは、900MHzへのマウスの長期ばく露は長期的な皮膚病変を生じ、体内組織における微生物へのより高い感染を生じる、と結論付けている。

ばく露

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