13カ国のINTERPHONE研究では、全体として携帯電話使用と神経膠腫リスクとの間に正の関連は見られず、長期ユーザでのリスク上昇はなく、ばく露-反応関係もなかったが、累積通話時間の最高10分位においてリスク上昇が見られた。しかし、携帯電話使用の急激な増加期間中にデータ収集されたこと、通常では対照は症例よりも後にインタビューされることの2点が原因となったバイアスがこれらの結果に入っている可能性がある。そこで、この研究では、INTERPHONE研究参加国のうちの5ヵ国(オーストラリア、カナダ、フランス、イスラエル、ニュージーランド)のサブセットにおいて、症例-対照間のインタビュー日および年齢の近接性を最適化するための事後マッチング法を用いて、そのようなバイアスの可能性を分析した。結果として、全般的には、オリジナルのINTERPHONE研究の結果とほぼ同じであった;長期ユーザでのオッズ比低下の若干の減少および累積の通話時間および通話数の上位10分位カテゴリーにおける強い正の相関(第8-9分位と第10分位の間)が見られたことから、ばく露パターンが時間とともに急速に変化する場合、症例-対照間のインタビューの時期の近接性および対称性は最適化した方が望ましいと報告している。
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