この研究は、「ヒトHSP70のプロモータ領域に存在するCTCTモチーフを介した遺伝子転写に磁界(MFs)が影響を与えうる」との研究知見の報告を踏まえ、植物の遺伝子転写へのMFsの影響メカニズムにおいてこのモチーフが果たす潜在的役割を調べる実験を行った。ジャガイモおよびシロイヌナズナのゲノムのプロモータ領域でのCTCTモチーフの出現を調べた結果、より多くのCTCTモチーフをプロモータ領域にもつ遺伝子の方がMFsの影響を受ける可能性が高いとの仮説を立て、3つのプロモータ領域をもつ遺伝形質転換ジャガイモにMFsばく露(50Hz、60-70A/m、ばく露時間30分)を与え、その後レポータ遺伝子活性を24時間測定した。その結果、MFsばく露はレポータ遺伝子活性に変化を与えなかった,と報告している。
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