この研究は、トキソプラズマの増殖や生存率、および感染マウスに対する超低周波磁界(ELF-MF)ばく露の影響の有無を調べた。ELF-MFとして連続波(CEMF:50Hz、2mT)またはパルス波(PEMF:パルス幅1.3ms、振幅2.3mT、パルス周波数75Hz)を用い、成獣BALB/c雄マウス(n=60)で2つの実験を行った。イン・ビボ実験は、タキゾイト(急増虫体)の腹腔内注射により感染させたマウスへのELF-MFばく露実験(8時間/日、5日間):CEMF群、PEMF群、無ばく露対照群(各n=10)である。イン・ビトロ実験は、腹腔滲出液とタキゾイトを入れた3つのウェルそれぞれに、4℃で8時間のCEMFばく露、PEMFばく露、無ばく露の処理をした後に、健康なマウス3群(各n=10)に、それぞれ、処理の異なるタキゾイトを腹腔内注射した5日後に影響を評価した。その結果、どちらの実験でも、連続波およびパルス波ばく露の方が対照群の群に比べ、腹腔滲出液中のトキソプラズマの数が減少していた;しかし、感染マウスの寿命へのばく露の影響は見られなかった、と報告している。
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