この研究は、がん細胞の走電性に対する細胞外の直流電流電界(dcEF)環境の影響を調べた。PMMA基板上のマイクロ流体力学装置により模擬的に作成したdcEF(2-6V/cm)環境中での非小細胞性肺がん細胞株(H460、HCC827、H1299、H1975)走電性を観察した。その結果、dcEFへの反応性は細胞株の種類によって大きく異なった;H460(大細胞がん)は、陰極へ僅かに遊走した;H1299(大細胞がん)はdcEFレベルに依存して移動性が上昇し、細胞の再オリエンテーションにより陽極への遊走を示した;H1975(腺がん)はdcEFレベルに依存して移動性が上昇し、陰極への遊走を示した;HCC827(腺がん)では、dcEFに対し、遊走速度は正の変化を示したが、遊走方向の変化は小さかった、と報告している。
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