この研究は、自然発生的な高血圧の成獣ラットの自律神経系による心臓血管制御に対する静磁界(SMF:16 mT)の影響を調べた。上向きSMFばく露群、下向きSMFばく露群、無ばく露対照群(各n=17)について、高血圧ラットの大腿動脈に留置したカテーテルでの血圧の測定記録を確保しつつ、ラットを自由行動させた状態で30日間のSMFばく露(または無ばく露)実験を行った。動脈圧のスペクトル分析、心拍の短期変動性、圧受容体反射の感受性により影響を評価した。その結果、どちら方向のSMFばく露群においても、動脈圧低下および圧受容体反射感受性上昇が有意であった;下向きSMFばく露群では心拍数も低下した;どちら方向のSMFばく露群においても、収縮期血圧変動性が低下した、などの知見を報告している。
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