<目的> 大脳皮質の磁気刺激に対する手の筋電位反応を測定することで、最大刺激が得られる電流の方向を求めることを目的とした。 <方法> ダブルコイルは2つの楕円ループ(それぞれ5ターン、15cm-12cm)を持ち、2つのループのなす角は130度である。コイルを45度間隔で頭頂部で360度回転させて、手の複合活動電位(CMAPs)測定を行った。 <結果および結論> 頭のサジタル面に対して、約50度の方向で後頭部方向へ誘導電流が流れる時に、最大の反応が得られた、水平方向の神経束が刺激電流方向に並んでいることが示された。