この研究は、携行型の電磁界測定装置である個人ばく露計（PEMs）を装着者の身体に極めて近接して用いた場合、いわゆるボディシャドー効果（BSE）が原因となって測定記録データが過小推定される問題を検討した。2.4GHzの周波数帯、動的条件、4通りのマルチパス環境において、PEM測定値への放射源の偏波の影響を分析した。シミュレーション結果と実験的測定値との比較から、PEM装着者を理論的にシャドウ角度でモデル化した。その角度は水平偏波に対して9°、垂直偏波に対してはその3倍の26°であり、放射源の偏波がばく露評価への影響因子であることを報告している。
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