[若い日本人における携帯電話通話に関する長期的な想起の正確さ:専用ソフトウェア組込み電話機を用いた追跡検証研究] tech./dosim.

Long-term recall accuracy for mobile phone calls in young Japanese people: A follow-up validation study using software-modified phones

掲載誌: J Expo Sci Environ Epidemiol 2018; 28 (2): 166-172

この研究は、この調査専用に修正したソフトウェアを組み込んだ携帯電話機(SMPs)を用いて、日本の学生(n=94)の1ヶ月間の実際の通話状況をモニタした後、そのモニタ期間の通話状況に関する自己申告データを得るために3回の面接インタビューを実施した。その時期はモニタ−期間終了の直後(1回目)、10-12ヵ月後(2回目)、48-55ヵ月後(3回目)である。SMP記録データという「ゴールドスタンダード」を用いて、携帯電話通話についての想起の正確さの長期間にわたる変化を各回のインタビューでの自己申告データにより評価した。その結果、全てのインタビューにおいて、通話回数はかなり過小に、通話時間は若干過大に見積もられていた;通話回数、通話時間、使用頭側に関する自己申告とSMP記録との一致度は、モニタ期間後の経過時間が長くなるにつれて次第に劣化した(通話回数のピアソン相関係数rは、1回目0.641、3回目0.396;通話時間のrは、1回目0.763、3回目0.356;使用頭側の一致度重み付け係数κは、1回目0.677、3回目0.448であった);したがって、携帯電話通話の想起の正確さは、長期間を遡る場合、一貫して不完全である;これに関連する疫学研究の結果は注意深く解釈した方が良いと報告している。

ばく露