この著者回答書は、Fosterらの論文(IEEE Access 2014)に寄せられた2つのコメント(下記参照)に対する回答である。Fosterらの論文は、携帯電話使用者の(SARで表現された)無線周波(RF)エネルギーばく露に関する数値ドシメトリ/モデル化研究をレビューし、小児と成人へのばく露の差異の有無を検討した。主に、頭部内の空間平均SARピーク値(psSAR)に焦点を当てた。それというのもpsSARは携帯電話ばく露限度値の遵守評価において重要な物理量であるからである。Morrisらの批判は、「レビューした個々の研究の結論を正確に表記していない」というものであるが、Fosterらは「この批判は我々の論文の単純な読み誤りと各種ばく露指標の混同によるものである」と回答している。Gandhiの批判は、「頭部内でのRFエネルギー吸収における性・年齢関連の差異」に言及している。Fosterらは「このコメントが脳内psSARを指すと解釈するならば同意する。しかし脳内psSARは頭部全体でのpsSARとは異なっており、脳内psSARは遵守評価には用いられない」と回答している。最後にこの回答書は、現実世界での携帯電話使用者ばく露の遵守評価に適用される厳密な制御条件下での数値ドシメトリ/モデル化研究の妥当性を確定する主要要因を簡単にレビューした、と述べている。コメントした論文は、Morris RD ら(2015)「小児は成人より多くの量の携帯電話無線周波電磁放射を吸収する」およびGandhi OMP(2015)「はい、小児は成人より携帯電話の無線周波エネルギーへのばく露が多いです」である。
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