この研究は、時間変化する電磁界(EMF)ばく露による神経調節作用の研究に必要な、反復かつ長時間のEMFばく露下での神経活動実時間観測が行える光学画像化システムを開発した。このシステムは高強度反復的EMFばく露中において電磁ノイズ、誘導加熱または振動に影響しない非導電性、極細径、柔軟な光ファイバを用いている。このシステムを用いた実験の結果、mmかつミリ秒の時空間解像度で、長時間のEMFばく露(正弦波、20kHz、8.6mT、ばく露時間>30分)中において、単一の神経細胞およびグリア細胞の自発的Ca2+振動および複数の神経ネットワークでの同期したバースト活動を実時間観測することができた;短時間(<5分)ばく露に関連する神経調節作用は観測されなかった;長時間(15-30分)ばく露は神経活動を抑制させることが観測された;神経活動と環境温度の同時実時間記録から、神経調節作用が20 kHz 磁界ばく露コイルからの熱発生による培地温度の0.5-1℃上昇とともに生じていたことが判明した、と報告している。
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