[5G移動体通信装置のアレイアンテナからのRF EMFへのばく露] tech./dosim.

Exposure to RF EMF from Array Antennas in 5G Mobile Communication Equipment

掲載誌: IEEE Access 2016; 4: 7469 - 7478

この研究は、5G移動体通信システムにおけるユーザ装置(UE)および低出力無線基地局に採用されると思われるアレイアンテナに関して、10GHzから60GHzまでの周波数範囲で無線周波電磁界RF EMF)へのばく露評価を実施した。周波数、アレイの寸法と位相幾何学、人体ばく露部位までの距離、ビーム指向範囲を考慮しつつ、電力密度の数値シミュレーションに基づき検討がなされた。最大送信電力は、ICNIRP、FCC、IEEEが指定するRF EMFばく露限度値を遵守するように決定された。シミュレーションと測定のデータの比較は、標準用モノポールアンテナに関するデータで行われた。結果として、近距離で、直接人体に向かって送信するアンテナの最大送信電力は、現存の3Gおよび4Gシステムで用いられているUEの出力レベルを大きく下回ることが示された;もっと大きな出力を可能にする技術的解決策に基づき想定しうる種々のばく露シナリオについても得られたデータを議論した、と報告している。

ばく露