[地磁気除去はマウスの神経前駆細胞および幹細胞の増殖を刺激する] med./bio.

Elimination of the geomagnetic field stimulates the proliferation of mouse neural progenitor and stem cells

著者: Fu JP, Mo WC, Liu Y, Bartlett PF, He RQ
掲載誌: Protein Cell 2016; 7 (9): 624-637
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、磁気遮蔽により実験的に地磁気を除去した低地磁気（HMF：<200nT）チャンバ内で7日間培養した細胞の変化を調べた。実験に用いた細胞は、C57BL/6マウス新生仔から取り出した神経前駆細胞（NPCs）および神経幹細胞（NSCs）である。その結果、7日間ばく露後のニューロスフェア（NSs：浮遊培養した球状の神経細胞塊）のサイズが、地磁気環境下で7日間培養した対照のNSsに比べ有意に大きくなり、NPCs/NSCsの数が新生仔NSsの2倍以上に増えていた；ばく露後に、NSsの自己複製能および多能性は保たれていることが確認された、と報告している。別の実験として、成獣マウスに1ヶ月間のHMFばく露を与えた結果、脳室下帯の増殖性細胞の数の増加が観察された、とも報告している。

ばく露