[低周波電磁界下の球形細胞に誘導される膜電位とイオン電流についての新しい理論モデル] tech./dosim.

A new theoretical model for transmembrane potential and ion currents induced in a spherical cell under low frequency electromagnetic field

掲載誌: Bioelectromagnetics 2016; 37 (7): 481-492

この研究は、時間変動電磁界EMF)により誘導される膜電位イオン電流に関する理論的研究である。マクスウェルの方程式を用い、ラプラス方程式を解くことによってなされたこれまでの研究では、細胞を3コンパートメントモデル(細胞内細胞膜細胞外で異なる導電率を有する)とみなすことが多かったが、この場合、動的なイオンチャネルは考慮されていない。この研究では、カリウムおよびナトリウムイオン電流の変化を具体的に考慮するため、イオン電流に関係する方程式をネルンスト・プランクの流束方程式から導き、EMFばく露誘導されるイオン電流の変化を計算した;そのデータから、ホジキン・ハクスレーモデルを用いて膜電位の変化が計算できると報告している。

ばく露