この研究は、高電界環境下の労働者が携行するための一軸型電界強度測定器を開発し、その電界強度測定値への人体の存在の影響を補正する方法を検討した。まず、電界測定の原理および人体が生成する容量性の影響を説明している。次に、人体が近づくにつれて測定される電界強度の値が低下することを理論的に解析した。この関係が線形比例であることを利用して人体接近の影響の補正係数を決定した。補正した電界強度測定値と人体が存在しない本来の電界強度との相関を検証し、最大誤差は6％未満であった、と報告している。
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