[900 MHz無線周波電磁界にばく露したマウス骨髄間質細胞における適応応答:ガンマ線誘発性DNA鎖切断および修復] med./bio.

Adaptive response in mouse bone-marrow stromal cells exposed to 900-MHz radiofrequency fields: Gamma-radiation-induced DNA strand breaks and repair

掲載誌: J Toxicol Environ Health A 2016; 79 (9-10): 419-426

この研究は、900 MHz無線周波RF電磁界の事前ばく露がマウス骨髄間質細胞(BMSC)に適応応答(AR)を誘導するか否かを調べた。電力強度120 μW/cm2のRFへの事前ばく露は4時間/日で5日間行い、最終日に一部の細胞にはRFばく露に続いて1.5Gyのガンマ線(GR)の4時間ばく露を与えた。DNA鎖切断の強度は、それぞれのばく露直後に評価した。その結果、RFばく露群と対照群で、DNA鎖切断の数および強度に有意差は観察されなかった;GR単独ばく露群で、DNA鎖切断の数および強度の上昇が有意であった;RF後にGRばく露した群では、GR単独ばく露群に比べ、DNA鎖切断の数が有意に低下し、DNA鎖切断修復の動力学の加速がみられた、と報告している。

ばく露