[脊髄切断術を受けたラットにおける異常摂食行動には視床下部が介在する:超低周波磁界ばく露の修復効果] med./bio.

Abnormal feeding behaviour in spinalised rats is mediated by hypothalamus: Restorative effect of exposure to extremely low frequency magnetic field

掲載誌: Spinal Cord 2016; 54 (12): 1076-1087

この研究は、脊髄損傷(SCI)後の異常摂食行動における視床下部の役割と、それに対する超低周波磁界(ELF-MFばく露の影響を調べた。ウィスター雄ラット(n=44)を、擬似手術群(椎弓切除)、SCI群(完全なT13脊髄切除)、SCI+MF群、VMHL群(視床下部腹内側部(VMH)切除)、SCI+VMHL(SCI後のVMHL)、SCI+VMHL+MF群に分け、 手術の前後に食事摂取量(FI)、水分摂取量(WI)、カロリー摂取量(CI)、体重、味の好み、スクロースを用いた嫌悪刺激に対する2相性反応(SIB)を調べた。またVMHのニューロン活動性を免疫組織化学的に、脊髄神経変性および再生の程度を顕微鏡的に評価した。その結果、SCIがVMHに影響を及ぼし、それが摂食行動の変化を起こすことが示された;ELF-MFばく露はそのような影響を改善した、と報告している。

ばく露