この研究の著者らは以前に、携帯電話および基地局電磁界(RF-EMFs)に関するプレコーション的メッセージが、受け手の脅威認知を高めることを示した。今回の研究は、このような影響とメッセージの受け手側の変数との相互作用を探索した。個人差変数として、性別、特性不安、構造化の欲求、病弱不安を取り上げた。また、脅威認知の増加に感情的苦悩が伴うか否かも調べた。調査方法は、大学生の被験者(n=298)に、「RF-EMFsの基礎テキスト」または「プレコーション情報の含めたテキスト」のどちらか一つを読ませた後、調査票に回答させた。線形重回帰における交互作用を分析した結果、プレコーションメッセージの脅威認知への影響は特性不安のレベルにより異なった;このような特性不安の関連する程度は男女で異なった;構造化の欲求、病弱不安はほぼ無関係であった;感情的苦悩を示す状況不安スコアには、事前に読んだテキストの違いによる差異がなかった;プレコーションの情報伝達が状況不安を高めなかったという事実は、プレコーション的メッセージが脅威や不安を引き起こすという仮説に疑問を投げかけたと報告している。
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