[携帯電話ジャマーが発する電磁界への短期ばく露は成熟雄ラットの空腹時血糖値を低下させる] med./bio.

Short-term exposure to electromagnetic fields generated by mobile phone jammers decreases the fasting blood sugar in adult male rats

掲載誌: J Biomed Phys Eng 2016; 6 (1): 27-32

この研究は、ウィスターラット(n=30)を対照群擬似ばく露群、ばく露群の3つ(各群n=10)に分け、ばく露には携帯電話ジャマーをそのまま用い、ジャマーとケージ(動物拘束)との距離を50cmとした。実験に用いた携帯電話ジャマーは、40mの範囲内の携帯電話通信をブロックすると記されているが、詳細な放射特性は本文にも記されていない。ばく露は72時間継続された。その間ラットは毎日6:00pmから6:00amまで12時間断食させられ、ばく露開始から24、48、72時間後の8:00amに尾静脈から採血し、通常の血糖値モニタ(BIONIME GM110:台湾製)で空腹時血糖値を測定した。その結果、24、48、72時間後のいずれでも、ばく露群と対照群との間で血糖値レベルに有意差が見られた;対照群擬似ばく露群ではこのレベルに有意差がなかった、と報告している。

ばく露