[7 T磁気共鳴画像法への反復全身ばく露後のヒト血液リンパ球におけるDNA二重鎖切断および小核] med./bio.

DNA double-strand breaks and micronuclei in human blood lymphocytes after repeated whole body exposures to 7T Magnetic Resonance Imaging

掲載誌: NeuroImage 2016; 133: 288-293

この研究は、7 T磁気共鳴画像法MRI)への反復ばく露した人から採取した末梢血リンパ球でのDNA二重鎖切断(DSBs)および小核MN)の出現頻度を調べた。過去1年間X線検査を受けていない、喫煙・飲酒歴なしなど、いくつかの条件を満たす男性被験者(n=22)のうち半数(n=11:平均年齢34±7歳)は7Tあるいは3TのMRI関連作業者として、スキャナ周辺で反復ばく露を日常的に体験していた。残りの半数(n=11:平均年齢33±9歳)はMRIへのばく露の経験がない対照群とした。その結果、γH2AX foci/細胞の基本レベルおよびMN出現頻度の平均値には、反復ばく露群と対照群で有意差がなかった;追加的に、採取した細胞へイン・ビトロで7T MRIばく露を与えたが、ばく露から1、20、72時間後のMN 頻度およびγH2AX fociへの有意な影響は見られなかった、と報告している。

ばく露