[子宮頸がん異種移植モデルでの血管形成に対するピコ秒パルス電界の影響] med. app.

The effects of a picosecond pulsed electric field on angiogenesis in the cervical cancer xenograft models

掲載誌: Gynecol Oncol 2016; 141 (1): 175-181

この研究は、ヌードマウス(胸腺欠損BALB/ c nu/nuマウス)の皮下にHeLa細胞(ヒト子宮がん細胞株)を植え付けて作成された異種移植腫瘍モデルを平行平板間におき、ピコ秒パルス電界(psPEF:電界強度0、50、60、70kV/cm)ばく露を与えた。ばく露後に腫瘍組織を染色して透過電子顕微鏡で観察、イン・ビボでの腫瘍血管および酸素飽和度(sO2)の変化は光音響(PA)トモグラフィーでモニタした。また、微小血管密度(MVD)、血管内皮増殖因子(VEGF)、低酸素誘導転写因子(HIF-1αおよびHIF-2α)は免疫組織学的方法で検査し、これらのタンパク質発現遺伝子転写レベルも評価した。その結果、psPEFの電界強度上昇と共に、MVD、血管のPA信号レベルおよびsO2値が有意に低下する腫瘍組織壊死を引き起こした;それと同時に、VEGF、HIF1αおよびHIF2αのタンパク質発現遺伝子転写レベルも有意に低下した、などの抗腫瘍効果を報告している。

ばく露