この研究は、強電界(HEF)による心室除細動の際に生じる心筋細胞の損傷を調べた。HEFのパルス幅(0.1、0.2、 0.5、1、3、5、10、20、35、70ミリ秒)毎に、心筋細胞の50%致死損傷に必要なHEFの強度を決定し、強度-パルス幅(SxD)曲線をプロットした。同様にして、心筋細胞興奮についてのSxD曲線も得た。同じパルス幅における両SxDの比率から刺激安全係数SSFを求めた。その結果、パルス幅が小さいほど、細胞致死に必要なHEF強度は高くなった;一方、最もSSFが高値となるのは、パルス幅が最小の場合ではなく、0.5ミリ秒の場合であった;除細動の閾値はパルス幅依存性があるため、現在臨床で用いられている10ミリ秒より短いパルス幅の方が除細動の安全性が増す可能性が示唆された、と報告している。
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