この研究は、頭頚部のがんのハイパサーミア治療において、この部位への434MHzの長時間(60分間)の高強度のばく露から漏れた放射により眼は受けるRF放射の量をシミュレーション計算により評価した。これまでに治療を受けた16人の患者を選択し、合計74回の治療セッションでのデータ(用いた出力値、腫瘍と眼の距離など)に基づくシミュレーション計算で、眼のSARおよび温度上昇を後ろ向きに評価した。その結果、ICNIRPガイドラインの基本制限(10g平均SARで10Wkg-1、温度上昇ピーク値で1℃)を、計算値の平均はそれぞれ10.4倍および4.6倍超過し、計算値の95%信頼区間の下限値でも6.2倍および1.8倍超過した;一方、治療中の患者からフィードバック(全患者)、一般的な身体有害変化スコア(全患者)、眼科的検査(最もばく露が高かった患者1人)では重大な眼への影響は検出されなかった、と報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。