この研究は、マイクロ波によるリパーゼ触媒反応速度の上昇が単に熱的作用によるものか非熱作用が関与するかを明らかにする目的で、マイクロ波ばく露および従来的加温の条件下でリパーゼ触媒によるトリオレインの加水分解の精密な反応速度分析を定量的質量分析法により行った。リパーゼは、カンジダ ルゴサ由来(CRL)、ブタ膵臓由来(PPL)、バークホルデリア・セパシア菌由来(BCL)を用い、種々の温度、pH、バッファ条件で反応させた。その結果、同じ温度条件では、経時的な反応生成物量の変化にマイクロ波ばく露および従来的加温による違いは見られなかった;CRL、PPL、BCLで温度、バッファなどの至適条件は異なったが、いずれにおいても非熱的な影響は存在しないことが証明された、と報告している。
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