この研究は、5種類の栽培品種のニンジンのピューレのH2O2による酸化的損傷への生体防御能力に対するパルス電界(PEF)処理の効果を調べた。生体防御能力は、ヒト大腸がん由来細胞(Caco-2)培養アッセイでの細胞生存力、膜完全性、一酸化窒素(NO)産生により測定した。またピューレのカロテノイド、アントシアニン、フェノール類も評価した。その結果、PEF処置無しに比べ、303kJ/kgのPEFで処置された2種類のニンジンピューレは、H2O2による酸化的損傷に対するCaco-2細胞の抵抗力を高めた(細胞生存力の回復およびNO産生の抑制によって);カロテノイドの少ない品種においては、無処置のものに比べ、0.8kV/cmのPEF処置したピューレでは、総カロテノイド含有量が増加したことにより生体防御能が改善された、と報告している。
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