[心臓ペースメーカに対する火花放電の影響可能性] dev./impl.

Possible Influences of Spark Discharges on Cardiac Pacemakers

掲載誌: Health Phys 2016; 110 (1): 1-10

この研究は、等身大の人体ファントム中に植え込んだ心臓ペースメーカ(PM)の機能に火花放電が影響するか否かを実験した。回路中の球電極間に発生させた火花放電(400kV、50Hzの送電線下で発生をシミュレートしたという)は、半周期毎(10ms毎)の単発放電(持続時間10μs、ピーク電流1.2-1.3A)で、これをファントムの左手から印加した。29台のPMsについて、単極構成(29台全て)および双極構成(20台のみ)にて2分間連続の火花放電ばく露試験を行った。その結果、双極構成では電磁干渉は何も観察されなかった;単極構成で1台のみが心室期外収縮を不正確に同定した(新規の植込みにおいて単極構成はほとんど行われないため、今後のリスクはさらに小さくなるであろう)、と報告している。

ばく露