この研究は、外傷性脳損傷(TBI)のためチタンメッシュ式頭蓋形成術を受けた患者(n=220:入院2008-2012年)を対象に、術後の抑うつおよび不安症状と携帯電話からの無線周波電磁界(RF-EMFs)ばく露との関連を調査した。2012年11-12月に、調査対象者の社会人口学的特性、ライフスタイル、TBI関連情報、携帯電話RF-EMFばく露情報、抑うつ自己評価尺度(SDS)、不安度自己評価尺度(SAS)を調査した。頭蓋形成術後のRF-EMFばく露とSASおよびSDSとの関連を多変量線形回帰モデルでそれぞれ分析した。その結果、長い携帯電話使用歴、長い通話時間、一日の通話回数の多さ、かかった電話に必ずすぐ応答すること、総合的ばく露レベルの高さが、抑うつスコアの低さと関連した;長い携帯電話使用歴の人では不安度スコアも低かった;一方、受話器の当て方が両側性の人では、携帯電話を持たない人に比べ、不安度が高かった、と報告している。
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