この研究は、新規建設の高電圧電力線(HVPL)に対する健康関連反応がどの程度までHVPLsの健康影響についての住民の信念で説明されるかを、準実験的な前向きフィールド調査で検討した。予備調査を、新規HVPLの建設中に2回、稼働後に2回実施する調査デザインとした。それぞれの予備調査で、近隣居住者(0-300m:n=229、300-500m:n=489)および遠方居住者(500-2000m:n=536)に、自身の健康状態および電力線のネガティブな健康影響についての自分の信念を質問票へ記入させた。新規HVPL稼働後に報告された症状の変化がその人の信念でどの程度説明されるかを、縦断的媒介モデルで分析した。その結果、近隣居住者において、「電力線が健康影響を引き起こす」という信念の増加が、HVPL稼働後における認知的症状および身体的症状の増加に有意な間接効果をもつことが示された(前者の説明率R2=0.41、後者はR2=0.79);報告された症状の増加への直接効果は有意でなかった、と報告している。
Residents in the vicinity of a new high-voltage power line in the Netherlands took part in a survey at four different time-points.
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