研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[がん細胞および正常細胞での光力学的反応におけるナノ秒パルス電界の影響およびフォトフリンII送達の増強] med./bio.

Nanosecond pulsed electric fields (nsPEFs) impact and enhanced Photofrin II delivery in photodynamic reaction in cancer and normal cells

掲載誌: Photodiagnosis Photodyn Ther 2015; 12 (4): 621-629

この研究は、胃腺がん細胞(EPG85-257P、EPG85-257RDB)、転移黒色腫細胞(Me45)、上皮がん細胞(A431)、ヒト表皮角化細胞株(HaCaT)、マクロファージ(P388/D1)を用いて、それらの細胞構造および細胞増殖に対するナノ秒パルス電界(nsPEFs)の影響を評価した。その結果、A431を除く全てのがん細胞において、nsPEFs(最大60kV/cm)は細胞生存率を低下させた;nsPEFsと組合せた光力学的反応は、胃および皮膚由来がん細胞の細胞生存率を最も低下させた;反対に正常細胞(HaCaT、P388/D1)は大きな影響受けなかった;ヨウ化プロピジウムおよびフォトフリンIIの細胞内取り込みは、胃細胞で最も大きかった、と報告している。

ばく露