[両極性マイクロ秒パルスのバースト波は腫瘍増殖を阻害する] med./bio.

この研究は、切除不能腫瘍の処置への適応が有望視されている不可逆的電気穿孔法（IRE）がその実施において意図しない筋収縮などの課題を抱えている理由は、IREが超短時間パルス幅の高強度のモノポーラパルス電界を用いているためと考え、新しいモダリティとして高周波IRE（H-FIRE：両極性マイクロ秒パルスのバースト波を採用）を提案し、プロトコル（パルス幅、バースト波の繰り返し回数）を変えて、マウス腫瘍で実験的検証を行った。その結果、実施した全てのプロトコルで腫瘍成長は有意に抑制され、完全な腫瘍退行を達成した；H-FIREプロトコルでは、筋収縮は大きく減少し、神経筋遮断処置は必要なかった、と報告している。